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2012年1月26日木曜日

爆クラ⑨「美男クラシック」ゲストの小田島久恵さんと語るソレとかアレ


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ミケランジェロに暗く惹かれし少年期 肉にひそまるる修羅まだ知らず
        春日井健

爆音で聴くクラシックこと「爆クラ」は、本年度、ほぼ月イチで開催して行きますので、今年もどうぞ、ご贔屓によろしくお願いいたします。

さて、爆クラの仕事始めは、2月15日(水)。年頭早々、かなり過激なプログラムを組ませていただきました。

そう、題して「美男クラシック」。やっちまったナー(by クールポコ。ちと古いか)という特集ですが(春日井健の短歌の意味が分かっていただけましたでしょうか)、爆クラはあくまで音が基本。

およそ、美男と言う言葉が意味する情感、質感、触感、シズル感すべてを、クラシック音楽とその作曲家、 演奏家の中から抽出。顔だけでなく、いや顔も含めて、 その馥郁たる香りを味わい尽くすという官能の一夜、でございます。

 と、こういう見立ては、それなりの通人のセレクターとトークが必定!   と言うわけで、ゲストには、ロッキングオン、スタジオボイスで健筆をふるい、この数年、オペラを中心にクラシック分野に進出し、この度「オペラティック!  女子的オペラ鑑賞のススメ」を上梓する小田島久恵さん。

ファッションとロックを小気味よく横断しつつチャーミングな文体は私もファンだったのですが、こういう女性が目利きになってくると、よりクラシックの魅力が多面的に伝えられることとなるので、業界も数倍楽しくなる。

さて、「美男クラシック」ですが小田島女史によると、「クラシック業界に美男が多いのは、ナルシズムが必要な究極の自己鍛錬の世界だからです」だそう。「デリカシー、美意識、バランス感覚・・・、クラシックの世界に生きていると必然的に”美”について考える頻度が増え、平均的な男脳を越えた”美”脳になるんですよっ」と、何だか、イメトレっぽくもなってきちゃった。
 ●参考資料



パツキン、16歳のポーランド人美少年ピアニスト、ヤン・リシエツキ。アンタ、この顔でショパンを弾かれた日にゃ・・・・。(ビアノ界代表)




↑コッテリ美男。ヨナス・カウフマン。「トスカ〜 Recondita armonia」典型的なテノール
顔。(オペラ界代表)



↑男も女も両方イケます。御大レナード・バーンスタイン。「ラブソティーインブルー」(でも、このクラリネット、よくスィングするなぁ)(老けセン界代表)

タイトルコンセプトを電話で伝えた瞬間、もはや「山」「川」ってなもので、何のすり合わせも必要なし。皆さんご納得のセレクトと、小田島、湯山のワンアンドオンリーなマニア好みの双方にて、ガンガンに攻めていきます。男好きの女性の方はもちろんのこと、男好きの男性の方、腐女子、老けセン、見立て好き、嘆美派の皆様、是非、クラシック界の”美男”たちと、バーチャルデートして見ませんか?

 教養としてのクラシックではなく、ドミューンに親しんだクラブ耳を持つ人にこそ体験してほしい、この爆音音浴。生演奏がデフォルトだけれど、録音とオーディオという現代のテクノが入ってこその、音と脳と身体とのセッションを堪能して下さい。
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Yuyama Reiko presents
爆クラ 第9夜 「美男クラシック」
ゲスト:小田島久恵
2月15日(水)
door open 19:15
start 20:00
 音楽実験室 新世界【六本木通り沿い。西麻布と六本木の間、ディスコa-lifeの並び】
 料金;¥2,000+ドリンクオーダー
¥1,000+ドリンクオーダー(学割)
 予約をぜひ!
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2012年1月15日日曜日

2011〜12年冬の旅:アムステルダム→ベルリン→ウィーン報告その①


2012年、明けましておめでとうございます。

2011年に私たちの身に起こり、それぞれが考え、行動したことは、10年後の21年にどう言う形で現実になっているのでしょうか。自分の人生にそれが起こったことを大いに噛みしめ、さらに意識的に大きな一歩を踏みだす年になりそうです。
今一度、世界を"確認"するために、初参戦のトルコに続いて、年末年始はヨーロッパの各都市を再訪したきました。実は作曲家の父・湯山昭が、1月6日にクラシックの殿堂中の殿堂、ウィーン学友会館ホールで、自作の合唱曲を集めた企画コンサートに招かれることになったので、それを観に行く、という目的にかこつけて、各地の友人宅をノマド滞在したと言うわけです。
特にアムスは私の雑誌編集者ライフの代表作とも言えるSWITCH誌「アムステルダムという生き方」で90年代中期に訪れ、当時は中目黒よりも詳しくアムスを取材しまくった時から、時を経ての再訪なので、本当に楽しみでした。
3.11以降、日本についての甘やかな幻想が引っぱがされていきますが、今回の渡欧でしみじみ感じたことは「日本人を幸福にしない日本というシステム」byカレン・ヴァン・ウォルフレンですが、アムスでは日本人のシングルマザーが、事故で2年間求職しても、生活を営んでいける保証制度、ウィーンでは、中流中の中流のお宅がペントハウス、地下室、50人のパーティーが可能なリビング付き、しかも、1ヶ月弱の夏のバカンスは必須。という現実の数々。
EUは大変なことになる、と言っていますが、日本が考える危機と絶望を跳ね返し、冷静に対処しようとする市民の健康なリア充の基礎体力がこちらには確実にある。すでに家族関係はゲイの方々あり、シングルウーマンあり、と多様ですが、今、日本の最重要ワードになっている"絆"に関しては、友達の家に集まって長く語ることによって、非常に濃厚な信頼関係ができあがっています。まあ、みなさんのお宅にテレビというものが無いのも、そのひとつの表れでしょうか。それを観る時間があったら、することはたくさんあるし、テレビ漬けの快楽人生を許さない、なにかひとつのモラルというものがここにはある。

いずれまた、このあたりは、きっちりとテキストにするとして、どんな旅だったかというと。
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2011,12/25 スイス航空 161 チューリヒのトランジットの朝日
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肩こりがツライので、30分のマッサージ。けっこう彼女がゴッドハンドだったので、ご紹介。チューリヒトランジットの方は是非。
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アムス在住で、日本でもよくエキシビジョンをやっているアーティストのタケトモコさんのお家にステイ。彼女は私の編集したSWITCH誌の「アムステルダムという生き方」の熱心な読者だった人。マクロビ実践者の彼女の料理で、日本にいたとき苦しめられていた胸焼けがぴたりと直ったのです。
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そうそう、これがアムス。チョコレートボックスみたいな細長い家に運河が流れ、自転車が走る。大人のディズニーランドみたいな素敵な場所。しかし、90年初頭のアンダーグラウンド感、下北沢感はもはや過去のモノという雰囲気。クリスマス休暇中、というのもあるのですが。大通りのH&M、スターバックス、GAP、ZARAという4点セットは大繁盛で、こりはイスタンブールも東京も同じ。この既視感は2000年以降の風景。
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とはいえ、まだ、中古レコ屋が日常的にあるのが、いいところ。ブライアン・オウガー、大量買い付け中。アイザック・ヘイズの禿頭アルバムもゲット。
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こういうデザインが、アムス的。見せるためのインテリア、装飾に命をかける彼ら。そこに人を呼ぶから、外食行動はあまり積極的ではないんですねー。
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わはははは。座布団、一枚!    
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最初の取材時の宿だった、クラスナポルスキーホテルも再訪。ロビーから客室への渡り廊下。ここを何度も往復したことが、突如として蘇ってきた。このグリーンに何度となく癒やされたものです。この左側に日本料理屋があって、取材でグロッキーになったときのお助け所だったのでしたが、今は無くなっていました。幾星霜。
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オランダと言えば、チーズ天国。もちろん、お目当てはオールドゴーダ。その風味はからすみに匹敵。いやそれ以上。
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私をネタにタケちゃん主宰のパーティー。左上はピアニストの向井山朋子さん、真ん中にタケちゃん、左下の男性は、その次の日、カイロの民主化運動の民間の情報発信基地となったアパートメントの最上階を提供した友人宅を訪れるという。そのあたりが、アムスの面目躍如なのです。
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外食に旨いもの無し、のアムスで唯一私を狂わせる、屋台の塩漬けニシンことハーリング。生きのいいニシンが手に入ったら、ぜひ、自分で自作する所存。このままメシの上に載っけて、丼にしてもいいぐらい。
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正月だけ、店頭に出るレーズンが入ったドーナツ様の菓子。中はモチモチしていて、案外旨い。
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アムスのマスト行動は、運河を船で周遊すること。乗るときは是非、左舷に。そうするとこのように七つの橋が見通せるナイスビューが!  ボートハウスのインテリアの豪華さも一見の価値あり。
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90年代の中頃、アムスを代表する「最も面白いレストラン」だった「サパークラブ」の今。トワルト・フォスというアート指向のシェフがステージのようなキッチンで料理を作り、客は靴を脱いで、まるでローマの饗宴のようなデカダンなスタイルでフルコースを食べるという仕掛け。アンディ・ウォーホールなどのテーマによる料理パーティーももの凄い完成度で、人々を驚かせていたが、人気を見込んだ悪いヤツに騙されて、店を乗っ取られてしまい、全く面白みのないレストランに成り下がってしまったという。当時、駅前のこのあたりは、かなりダークな「知る人ぞ知る」場所だったのに、店の周辺には安〜い、パブが建ち並び、またも、幾星霜。










今回の目的は、旧友再会。SWITCHの特集でカバーストーリーにした、音楽&パフォーマンス集団、V.O.L.V.O.の美術担当のピンキーとレナートカップルは現在、NEPCOというユニットでかぶり物パフォーマンスを続行中。子供番組やCMなどからも声がかかって、ヨーロッパの人気者なのです。しかし、このふたり、あの時からほとんど印象が変わっておらず、驚愕。建築再開発で有名なアムスの湾岸のロフトをアトリエにしていて、非常にうらやましい環境。
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NEPCO 制作のキモ可愛いシリコンクリーチャーたち。ピンキーが、どんどん肩にブツを乗っけてくるのだ!
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左にある丸いヤツは、例の正月ドーナツ。CM用に作ったんだそう。ドリフ感覚も充分あるとみた。
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こういうポスターの有る無しが、その人のセンスを決めるわけでありますな。
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リノベで有名なロイドホテルのレストランでお茶。っていうか、仕事してました。
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29日の夜は、ビアニストの向井山朋子宅で年末パーティー。まあ、このお宅が素晴らしかったのなんのって。アムスの湾岸の再開発の目玉建築のひとつ、ヤヴァアイランドのバルセロナ・プラッツにあるのだ。グランドビアノが置けて、吹き抜けの新建築。そして、私はお社交に忙しく、なんとまともな写真はこれだけ。この奥行きから想像して下さいな。
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→30日にそれでもって、ベルリンへ。もちろん、ローコストのtransavia航空。問題は預け荷物の制限で、なんと17キロリミット/一人。軽荷物のタケちゃんに手伝ってもらって、なおかつ、手持ちのバッグを急遽預け荷物用にして(さすが、FREITAGは丈夫)、追加料金を逃れた。LCAはこれが問題なんだわな。
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着いたたその日がリチャード・キャメロンの誕生日。お約束通りにベルリンの寿司と行ったらここの「ささや」に。ここの大将、佐々木勲さんは私が5年前に、コムデギャルソンのゲリラショップのオープニングで美人寿司をやったときに、すべての魚の仕入れを担当して下さった恩人なのだった。私のことを覚えていてくれて、感激。「ささや」人気はコチラでは抜群で、全く予約が取れないそう。素晴らしい成功例のひとつ。
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メールチェックする、リチャード・キャメロン。
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朝ご飯の用意をしてくれるカーリン。
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ミッテ地区の、言うならば青山の一角の建物の最上階にある、すんばらしいペントハウスをキャメロン夫妻は購入。このふたりの卓抜たるマネージメント思想については、少々形を変えて、近著「四十路越え! 戦術篇」に紹介。ふたりはこの一月末に、パリのデヴィッド・リンチのクラブにご出演なのだ。遊びに行きたいニャー。
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懐かしのV.O.L.V.O.の肖像画の前で。
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名スタイリストでもあるカーリン同行のショッピングディ。最初は、5年前美人寿司をやった思い出の「Lil shop」ここで、すんばらしい、迷彩サリエリパンツを購入。
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店がタイムアウトで買わなかったけど、アンティークも安い。この蝉のアールデコブローチが、なんと140ユーロ。まあ、次またすぐ来るので心の中キープ。
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帽子専門店。とにかく、店がインディ感覚溢れていて、面白い。この帽子屋は裏が工房になっていて、そこで作って売っている。そういう店は今後、非常に面白いと思う。ベーカリー式の洋服屋など。このほか、セレクトショップのエッジも効いていて、「見たことのないもの」がこの私をして、いっばいあったことが驚き。
<続く>
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