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2006年11月18日土曜日

キモノで感じるジャパン 太夫と雅楽



和モノはこのところずーっとブームである。
 「若者たちにとってはすでに和風は、エスニック」などと、日経ビジネスあたりに言われて久しいが、たしかにユカタは見ている限り、毎夏、倍々ゲームのように着用率が増えている。特に今年は、男ユカタは確かに目立ってた。渋谷のマルイの街頭ポスターでm-floのバーバルがユカタの広告でフューチャーされていたからなのか、この夏、ガーッと盛り上がっていた、レゲエ関係にも裾野は広がり、クールと”いなせ”を全身にまとった、オトコたちが花火の夜には各地の路上を埋めたのである。
 とりあえず、和モノに関しては、今の若者よりもかなり研鑽を積んでいる私ではあるが、この二、三年の間に、初めて出会い、心の底から驚き感動した、ニッポンの伝統文化がある。ひとつは、京都は島原での”太夫遊び”。場所は日本最古の遊郭跡と言われる島原で、新選組隊士と関わりの深い置屋である「輪違屋(わちがいや)」。太夫とは、花街の最高位であり、舞踊、芸事だけでなく、香道、茶道、和歌、俳諧など、武家、公家、上層町人の相手をつとめるだけの高い教養を存在。その伝統は今も受け継がれていて、舞子遊びをしたことはあっても、「一見さんお断り」の京都の中でも、体験することが難しいもののひとつを、ひょんなことから体験。
 いやー、それは凄かったですよ。谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』ではないが、ろうそくの光だけの暗がりの廊下から、おかっぱ頭に赤いキモノの少女禿ふたりを先頭に金襴緞子の固まりがぬうっとふすまから座敷に入ってくる様子は、たとえていうなら、デビット・リンチか幽玄界からの使者、ってな感じ。お座敷に入ってからはかつてはお客との見初めの儀式であった「かしの式」と呼ばれる所作が行われる。歌舞音曲からは胡弓が弾かれるのだが、その響きはまるで異界からの音波のよう。
 もうひとつは、雅楽。
 私のサラリーマン時代のセンパイが何を思ったのか、八年前に雅楽のプレイヤーを仕事の傍らにやり始めて、彼の所属する「雅楽道友会」の乃木神社での演奏会を聞きに行ったのが運のつき。もちろん、雅楽、これまでにも知っていましたよ。弟の明治神宮での結婚式でも、体験しているしね。しかし、音楽として正対して聴いた雅楽は、倍音やタイム間の取り方が異様にスリリングかつカッコよくて、ヤバい。特に「調子」という部分の倍音のレゾナンスはとんでもないサイケデリック・ミュージックなのだ。踊りも披露されるのだが、このときの衣装がまた、番とっぴょうしもないときのコムデギャルソンのごとくのアヴァンギャルド!
 
 このふたつの共通点は、日常を超え、アナザーワールドを体感させてくれるということにつきる。そして、これって、驚くほどナマの体験が出来にくいんですよ。フツー。というわけで、これ、ふたつを思い切って同時開催企画しちゃったのが、ポストクラブ時代の寿司イベントとして今年スタートした「美人寿司の夜」の第二弾。会場は今年<表参道akarium>プロジェクトとして、和風のライトアップに輝く、表参道のド真ん中に鎮座する、「表参道ヒルズ」。
 
キモノを着てくると特典もあるので、12月5日(火)には、ぜひ、足を運んでちょうだいな。
 もちろん、美人寿司も食べ放題です。
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