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2018年1月15日月曜日

2018年1月15日2

年末年始ベルリン報告④ そんな毎晩クラシック状態の中で、行ってきましたよ!! 現段階で世界一とされるクラブ、ヴェルクハイムに(正確にはワンフロアの「パノラマ・バー」だったのですが)!!!

いやー、前回の時はよもやのドアチェックで入場拒否を喰らったので、今回はツテ(在住の浦江久美子さん、サンキューです)を辿ってインビ扱い。ここのドアチェック、厳しいことを売りにしていまして、某有名DJでもお断りだつたという逸話があるのです。

荷物チェックもすさまじく、ハコの前で撮った記念写真もデリートを求められる始末。ケータイにもカメラ部分にシール、張るんだからあまりにもシビア。と、こういう厳しさで、クラブの真面目さとアンダーグラウド感というものを表現しているわけで、これはこれで、EDMな時代のテクノ/ハウス総本山としてはアリ、ですな。

大狂乱の大晦日明けなので、わりと人の入りは穏やか。さて、音響は、というと、もちろん低音の豊かな爆音ぶりはヨーロッパならではですが、DJがまだ本腰を入れていない、3時前だったので、ミックスを派手に仕掛けていなくて、本当の意味の音像の実力は実はあんまり感じられなかったのでした。

DJはフランス人DJ/プロデューサーのギョーム・ベロワイエDuilaune Berroyer。この人、曲が素晴らしくて、ファンクが土台にあり、ちょっと変態チックな知的トラックが味、なのですが、DJは普通だったなあ。というか、あまりに疲れて、これから、っていう3時に帰っちゃったので、判断不能です。

しかし、客層はさすがです。みんながよく音楽を聴いて、愉しもうとしているという基本型がきちんとある。(普通のことのようですが、クラブの場合、あまりその純粋さが保てないところも多い)

でですね。何か、この夜は不思議にモテましたね。私が踊っていると必ずアタマを撫でに来る金髪のおねーさん、お酒を回してくれたおにーさん。どう考えても最高齢の私ですが、あの暗がりで、黒髪おかっぱ頭は小娘感バリバリだったと思われる。

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2018年1月15日1

年末年始ベルリン報告③ 今回の鑑賞旅のナンバーワン体験になった、ドレスデン歌劇場のコルンゴルド作のオペラ『死の都』を1/2に鑑賞。亡命ユダヤ人として、アメリカに渡り、映画音楽の世界でその才能を爆発させ、後進に影響を与えるものの、戦後クラシック音楽界は彼に冷たく(商業主義に堕したってヤツですわ)、失意の内に没した天才のオペラは、結果「こういうことがあるから人生止められないわ(意味不明)」ほどの体験でしたよ。

一言で言えば、オペラ『死の都』を中心に仕組まれた一晩の夢のような夜。そう、オペラの序曲はドレスデンという全く予備知識のない街に(本当に調べないタイプなので)電車で降り立ったときから始まっていました。タクシーでホテルに入って着替えて、化粧を直し、歩いていける距離のオペラハウスへ地図を見ながら歩き出したのですが、歴史的建造物がてんこ盛りのまるで舞台の書き割りのようなストリートには、人っ子ひとりいいないのです。

満月に照らされ、凍えるような空気の中、地図に従って曲がり角を曲がると、そこに急に現れたのは、黄色地に描かれた行進を描いた大壁画。後でこれこそが観光の目玉のひとつ「君主の行進 」ということが判明するのですが、予備知識のない目にとっては、突然空間に現れた怪物のよう。そうして、その通りを過ぎると不意に開けた大広場の向うに夢の宮殿のように浮かび上がっていたのが、オペラ劇場であるゼンパーオパー。オペラ座につきものの華やいだエントランス付近というのは全く無く、お社交っぽくない地味な人々が黙々と並んでいる列に加わって中に入ると(ここんとこもカフカだよね)、あまりにも壮麗な劇場との辻褄の合わなさに頭がクラクラしましたよ!!

コルンゴルド、爆クラ! でも紹介することが多い、大好きな作曲なのですが、一言で紹介すると、天才作曲家としてもてはやされるもユダヤ人ということでヨーロッパを終われ、映画勃興期のハリウッドで映画音楽作家として禄を食み、映画音楽の基礎を作った人。没後再評価されているのですが、この『死の都』、何か快感のタガが外れたようなとてつもない楽曲なのです。

愛妻家の男が妻を亡くし、彼女の遺髪を隠し持ち世捨て人同然の生活をおくっている。そこに現れた妻そっくりの女優の登場。しかし、より妻への思いは幻影になって男につきまとい・・・・。という男ロマンを過不足なく描きえるプロット(何たって、ベルギー象徴主義の詩人ローデンバックが、自作の小説『死都ブリュージュ』を改作した戯曲『幻影』に基づいてます)を際立たせる、死や幻影、あの世感覚が、とことん甘美でメランコリックで、美メロの大群の波にて紡がれていくのです。バイオリンほかの楽器とソブラノが絡んでいくポリフォニー感覚なんぞの聞き味もあってもの凄くカッコいい。

他の音楽ジャンルで言えば、フランク・ザッパやスティーリー・ダン、トッド・ラングレンなんかのちょっとツィステッドで迷宮感のあるアレンジセンスを感じさせるオペラ。食べ物で言ったら、なれ寿司とかメキシコ料理のポージョ・デ・モレ(チョコレートソースのトリ煮込み)などの複雑美味系ですよ。

 モレ(チョコレートソース)で思い出しましたが、これ、ブルージュの冷たく灰色な都市の借景に展開される物語なのですが、所々に南米、ニューオリンズ的なカーニバルのエッセンスを入れてくる演出も面白かったですね。(実際、音楽もそういった和声の響きを所々に効かせてました)。

演出としては、舞台のホリゾントいっぱいに、「豊かな髪の毛を振り乱す妻のスローモーション幻影」が写真のブラチナブリントのようなテクスチャーで展開していくところが、まあ、よかった。シンプルなアイディアですが、非常に効果的。この演出家、絶対、ビル・ヴィオラらへんの現代美術のビデオ作品を参考にしているだろうな、と。そう、日本と違って、オペラ演出と現代美術には激しく人や情報の往来がなされているなあ、というのが、感想です。

小さい街なので、アフターの飯屋は数少なく、どーでもいい感じの店に入ったら、なんとそこはオーストラリア料理専門店。ダチョウのステーキを食べる気も無く、オーストラリアなら中華っしょ、というわけで、ライスヌードルの焼きそば風を頼んだら、とてつもない塩っ辛さで口の中が「死の都」に!!!! 遠くでカウボーイハットを被った店員が、エレビを引きながら「カントリーロード」を歌っているのを聞きつつ、この予想外のツイステッドなデカダン感覚を堪能した夜でした。

翌日は、ドレスデン城の宝物館にスタック。いやー、ザクセン選帝侯が財力と眼力にモノを言わせた、バロックとルネッサンスの宝物の数々。もう、欲しいものだらけで、時空を越えてすり替われるのならば、私はザクセン項の片腕となって買い物三昧の手先になりたいですよ。このころのデザインは、自然素材と金属、鉱物といった組み合わせのセンスがあり、これってまんま、今なんですよ。甲冑のコレクションも凄くてもう、ここに住みたいぐらい。

美と物量にやられまくったのか、帰りの石畳でコケて膝に重傷をおったのでした。

 

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2018年1月7日日曜日

2018年1月7日

爆クラ! 2018スタートのテーマは、原点回帰で「クラブ耳に届くクラシック」。ゲストは今まさにダンスミュージック✖️クラシックのプロジェクトを進行している、大沢伸一(モンドグロッソ)さん。今まだ、ベルリンでして、クラブ。ベルクハイン/パノラマバーとオペラハウスを行き来している私にとっても、重要な回になりそうです。

http://mameromantic.com/?p=56236
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1/18(木)爆クラ!<第66夜> 「クラブ耳に届くクラシック 大沢伸一スペシャル」

クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント爆クラ! 今年最初の会は、原点に帰ってのテーマ。そう、爆クラ! のコンピレーションアルバムのタイトルでもある「クラブ耳に届くクラシック」。

さて、このコンセプトはまさにニューヨークはTworoのフロアで掴んだものだったのですが、あれから10年以上たってもなお、DJのミックスとテクニックは、オーケストラを鳴らす管弦楽法、指揮者の能力、もちろん楽曲の作り方などと共通点が非常に多いことを発見し続けています。

で、ゲストにお招きするのは、大沢伸一さん。ソロプロジェクト、モンドグロッソとして国内だけでなく海外のシーンでもよく知られ 、ジャズ、ソウル、ヒップホップ、ボサノヴァ、R&Bと多彩なポップスの要素とハウスやブレイクビーツ、テクノといったクラブミュージック由来の音響設計が化学反応を起こすプロデュース作品は、大変に魅力的なものです。

最近では、満島ひかりが歌い、そのPVのおそるべき完成度がyoutube等で話題になった『ラビリンス』。声質とバッチリ合ったメロディラインの創作、クラブ/DJミュージックが得意とする「浮遊感」が 見事に合わさったこの楽曲からは、そのような境地を和声や管弦楽法で表そうとしたクラシック音楽の先達たちの作品との共通点がみて取れるのですよ。


自身の私設オーケストラを結成したりと、ダンスミュージックとクラシックの融合を目指すプロジェクトも進行中の大沢さん。たとえば、bird、安室奈美恵等の声に歌わせたいクラシックの歌曲はどんなものか❓ ビートはどういう形で残すのか。いや、ダンスというというのならば、思い切ってワルツの3拍子に戻るのもアリなのか、などという話題からもクラシック音楽の個性や魅力、そして問題が浮き彫りになってくるはず。DJ/プロデューサーとして最先端の活動をし続けている彼が感じる、クラシック音楽楽曲の魅力、そして限界、ジャンルの可能性などを、大沢さんと私とで持ち寄った曲たちをネタに、語っていきたいと思います。

湯山玲子

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爆クラ!<第66夜> 「クラブ耳に届くクラシック 大沢伸一スペシャル」

1月18日(木)


door open 19;15 start 20:00
場所 : 晴れたら空に豆まいて【東急東横線代官山駅正面口徒歩2分/東京都渋谷区代官山町20-20 モンシェリー代官山B2 T. 03 5456 8880 F. 03 5456 8881】
http://mameromantic.com/?cat=6


前売り 3000円 / 当日3500 円 + 1D 600円�学生 前売り 1600円 / 学生 当日2000 円 +1D 600円

■ 入場は整理番号順
■ 要別途1ドリンク代金600円
■ 会場は畳敷き(椅子席あり)

メールでのご予約
電話でのご予約
予約はこちらから(ページの下の方にチケットぴあ等の決済サイトがあります)
http://mameromantic.com/?p=56236


ゲスト
大沢伸一(MONDO GROSSO)
おおさわしんいち
音楽家、DJ、プロデューサー、選曲家。リミックスを含むプロデュースワークでBOYS NOIZE、BENNY BENASSI、ALEX GOHER、安室奈美恵、JUJU、山下智久などを手がける他、広告音楽、空間音楽やサウンドトラックの制作、アナログレコードにフォーカスしたミュージックバーをプロデュースするなど幅広く活躍。2017年14年振りとなるMONDO GROSSOのアルバム『何度でも新しく生まれる』をリリース。iTunesアルバム総合チャート1位、オリコンアルバムランキング8位、満島ひかりが歌う「ラビリンス」ミュージックビデオが850万回以上再生されるなど華麗な復活劇が音楽シーンの話題となった。

www.shinichi-osawa.com
www.mondogrosso.com



主宰・ナビゲーター
湯山玲子
ゆやまれいこ
著述家、プロデューサー。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、博覧強記にセンスが加わった独特の視点にはファンが多い。 NHK『ごごナマ』、MXテレビ『ばらいろダンディー』レギュラー、TBS『情報7daysニュースキャスター』などにコメンテーターとしても出演。著作に『女ひとり寿司』 ( 幻冬舍文庫 ) 、 『クラブカルチャー ! 』( 毎日新聞出版局 ) 『女装する女』 ( 新潮新書) 、『四十路越え ! 』( 角川文庫 ) 、上野千鶴子との対談集「快楽上等 ! 3.11 以降の生き方」 ( 幻冬舎) 。『文化系女子という生き方』 ( 大和書房)、『男をこじらせる前に』(kadikawa文庫) 等。ク日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。(有)ホウ71取締約。クラシック音楽の新しい聴き方を提案する爆クラ! 主宰。父は作曲家の湯山昭。
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2018年1月4日木曜日

2018年1月4日

ベルリン二日めの元旦は、コンチェルトハウス管弦楽団Konzerthais Berlin@コンチェルトハウスと、リアス・カンマーコーアRiss Kammer Chor@ベルリンフィルハーモニーのダブルヘッダーつまりはしご酒。

「絶対に現場じゃないと、理解できないことがある」というのは、私の編集者、ライター時代からのモットーなのですが、その極め付けだったのがリアス・カンマーコーア(どうもこの響き、お笑いのザコシショウを思い出す。ハンマーカンマー!)のハイドン『天地創造』通しでしたね。

オケのスタイルは、当時の楽器を復元、ピリオド楽器による音響を再現した古楽といわれるもので、これ、今やクラシック音楽会の大トレンドになっています。まあ、このオケそのはいえハイエンド奏者を集めて、楽器の性質と歴史知り尽くした、もうもう研究者兼指揮者のような、ルネ・ヤーコブスRene Jacobs(元カウンターテナー歌手だった!)がまとめているのだから最強。

とにかく、全員がルネッーサンスの髭男爵とバロックの楽士の霊が憑依したんではないかというような音空間が継続。特にキーがなくて倍音が出せないナチュラルホルンやトランペット、よくもまあ、入りのタイミングと音色のキープができるよなあ、と感心しきりです。それに女19人、男15人の合唱団が加わってくる。ひとり、パンキッシュな赤い髪の女子がいて、さもありなん。古楽、そういったクラシックの非優等生(もの凄くいい意味で)を集めてますよねぇ。

で、今回私がぴっくりしたのは、このヘンデルの『天地創造』のヨーロッパにおける意味。『四季』と並ぶヘンデル、オラトリオの傑作ですが、『四季』に見られるキャッチーさはなく、ソプラノ、テノール、バスの歌手がそれぞれ、天使たちとアダムとイヴを担当、キリスト教の天地創造を歌で語り継いで行くという趣向。そう、日本で行ったら、講談ですわ。これ純粋な音楽視聴というよりも、聴衆にどれだけのバックグラウンドがあるか、を問われる演目なのです。

たとえば、歌舞伎に『楼門五三桐』という石川五右衛門が南禅寺の山門のてっぺんに登って「絶景かな」とキメセリフを言うだけの正月によくかかる芝居があるのですが、私たち日本人は、寿司屋にあるような光量たっぷりの視覚、「新春」という言葉に代表される、心機一転の新しさ、めでたさ、光景が染み入っているので、この芝居に対して、それらの教養資本を使って感動できるのですが、それがない外国の人々には「ただの一発豪華芝居」となっちゃうんだろうな、という話。

で、ベルリンの観客はどうだったかというと、本当にみなさん大感動のスタンディングベーション。この熱狂は音楽だけの純粋感動ではないことは、となりの老夫婦の興奮ぶりからもよくわかる。歌われた歌詞に艶笑小話的なものがあるのか(アダムとイヴ、ですからさ)、クスクス笑いも漏れていて、『天地創造』のドイツという国内ならではの、非常に芸能的な一面を大いに感じることができました。

クラシック音楽は「人種や地域を問わないオープンシステム」なのですが、こういう経験に出くわすと、心底面白い。イタリアのオペラも一見、そう感じられますが、あれらの多くは恋愛などの世界共通モードを表現しているので芸術として理解しやすい。(そうじゃない方のオペラ、まずヤベーヤの「預言者」は今週木曜に観劇予定)でも、ハイドンのオラトリオなどは、本当にこちらは教養を食らい、セッディングする必要があるんですよ。

歌手は古典オペラの若き名手、ロビン・ヨハンセンRobin Johannesburg が、この時代ならではの鈴を転がすようようなテクソプラノを発揮し、セパスチャン・コールヘップSebastian Kohlheppが晴れやかなテノールを披露。バスのミシェル・ナギMicheal Nagyという美男の美声も印象的でした。

さて、もうひとつのコンチェルトハウス管弦楽団ですが、指揮者のアレクサンダー・シェリーAlexander Shelleyは真面目な感じ。一曲目、オットー・ニコライのオペラ『 の序曲』は万華鏡のように曲調が変化するので、もっと遊んでもいいようなものなのにお堅いんだよな。でも、ヘンデルの曲などは、堂々とおおらかな音作りになり、オケ全体にグッとノリが出てきたようで、またしても、得意分野問題。

曲といったら、エルガーの『威風堂々Pomp and Circumstance』今回このオケでは最大威力を発揮。この曲の「花道感」に匹敵するのは、ダイアナ・ロスの『Ain’t no mountain high enough』ぐらいのゴージャスなアゲアゲ感を落ち着いた重量感で表していました。悪い方の「特筆すべき」はラルフ・ヴォーン・ウィリアムスの手になるオケ版『グリーンスリーブス』。言わずと知れた世界遺産並みの美メロですが、編曲が本当にダメ。こういう場合、大抵、弦がメロディを対位法的に追っかける、クラシックあるあるアレンジが施されるのですが、これがねえ、こういう特別メロの場合には禁じ手。メロが良いほどものすごく下品になるんですよ。本当にこういうの、フィル・スペクターやバート・バカラックのアレンジ感覚を見習ってほしいものですわ。このところ、ポップスの編曲オケ版って流行っていますが、本当に心配。

して、今回の目玉はロックスター並みのルックスでオルガン業界に彗星の如く現れた天才風雲児、キャメロン・カーペンターCameron Carpenter。ラッキーにも多彩な音色を繰り出してくる彼の手元が、音響版に映って丸見えなので奏法がよくわかる。ヘンデルを経て、アンコールで弾いたオリジナル曲(多分)を通してはっきり感じられたのは、この楽器の持つ、意外にも俗っぽさ、大衆性というもの。いそう、オルガンって、教会音楽の要だし聖性の音色なんじゃないか? と思った人は多いと思いますが、本性は「俗」。ピアノがどんな使われ方をしても、クラシックの真善美を伝えてしまうのと、真逆なんですよ。

白玉で和音を長く引き延ばしている分にはいいのですが、カーペンターのように超絶に走ると、アコーディオンとかハーモニカとか、ロックブルースのハモンドオルガンなどのリード鍵盤楽器の、言わば大衆酒場、ライブハウスの匂いが立ち上がってくるアンビバレンツ。これはひとつには、この楽器、もの凄くロック/ポップスのアレンジに多用されているというというのもあるでしょうね。日本にはエレクトーンというガラパゴス的な電子楽器もありました。高校の軽音楽部のキーボードとかの。聖でいて俗。オルガンはキリスト教布教の尖兵ツールだったわけで、本当に楽器としては「抜かりなし」ですな。

写真はリアスカンマーコーアのカーテンコールと良い席を抑えてくれたプレスのニナNina Jozefowicz嬢。でかい肉はコンツェルトハウス前のビール屋で「すぐできるやつ」という注文に対して出てきたギャートルズ的な肉www。もちろん、食べきれずtake away。

 

 


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2018年1月1日月曜日

2018年1月1日

明けまして、おめでとうございます。

そして、年越しは、ベルリンフィルのジルベスターコンサートに行ってきました。サイモン・ラトル首席指揮者としては最後のジルベスターとなる今回、ほとんど直前のチケット手配だったのにもかかわらず、前から5列目のど真ん中の17。カップル文化の欧米コンサートはこういうおひとりの良席がポッと出るので嬉しい限り。

この夏のザルツブルグ音楽祭オペラ初日の皆さんのドレスアップぶりに仰天した私でしたが、この回は皆んなおとなしめのコンサバ。とはいえ、ブラックドレスの胸元や耳たぶには「何カラットですかい?」の婆様は所々におられましたが。

ソーカツといたしましては、とにかく音のダイナミズムが激凄。こないだのウィーンフィルと違って「オーケストラ表現はここまでできるのか❓」第2弾。(ほら、私めはクラブカルチャー出身。テクノ/音響系のエレクトリック音像を知っているわけでして)そして、全てに「豊潤」という語感がふさわしいその音像は、ストリング集団が作り出していて、柔らかい苔を踏むようなピアニシモから、富士山山頂で雷を聴くがごとく(聞いたことないですが…)のフォルテまで、ご存知のようにアンプを使わないクラシックは、その音感を作曲家は管弦楽法で、そして演奏者は奏法で、指揮者はテンポ設計などの技術で行うわけですが、どれもがぴったり合った場合のとんでもない境地が今回、随所にあったのです。

指揮者のサイモン・ラトルで言えば、ショスタコーヴィチの初期のバレエ音楽でモダン感覚溢れる『黄金時代 Day Golden’s Zeitalter』のクライマックスとその後のテイクミドルの思い切ったテンポ変化を施していて、それが「切れ味とともにグッと来る」という妙味を見せつけてくれました。ドボルザークの『謝肉祭 Karneval』序曲。派手で可愛らしい曲ですが、この作曲家、オケを鳴らす方法が秀逸。

曲的な発見としてはは、ストラヴィンスキー『ミューズを率いるアポロ Apollon musagete』ですかね。冒頭のテクスチャーはホント「Bloom(開花)」という表現がぴったりの素晴らしい音響。『シャッセ・オ・パピヨン(蝶々をつかまえて)』というラルチザン・パヒュームの名香水があるのですが、まさにソレなんですわ。ロマン主義的な甘〜いメロに和声的不協和やリズムの妙が随所に入ってきてとにかくカッコよくて官能的。この主客を間違えない絶妙なバランスはもう、指揮者のセンスとしか言いようがない。サイモン・ラトル、すごーく信頼できるなあ。というか、次の爆クラ! コンピレーションCDにこの曲、入れたし!!! もう、大好き!!!!!

メゾソプラノのジョイス・ディドナートを加えた、リヒャルト・シュトラウスの歌曲集。ジョイス嬢のなんとも言えないダルな陰りを持った低音と、シュトラウスは合ってます。オケで秀逸だったのは、『東方の聖なる三博士 Die hello gen drew Konige op.56 Nr.6』地鳴りのような低音と生命力という言葉がぴったりな弦の響きに感動。

そして、注目の奏者が、コンマスを務めたノア・ベンディックス=バルグリー Noah Bendix-Balgley。シュトラウスの歌曲等々で何度となくソロをとったのですが、とにかく音が綺麗。一見、さらっと地味なのですが、もの凄く内圧が高く情報量が多い。例えるならば京舞の井上八千代(先代)のごとく。といいますか、ベルリンフィルのストリングス集団の特徴は彼が代表しているのかも。

と、これまで褒め称えてきましたが、ベルリンフィル✖️サイモン・ラトルの座組にも残念な演奏があったんですよ。それは、バーンスタインの『オン・ザ・タウンから3つのダンスのエピソード』と『ホワイトハウスカンタータ』の2曲。そう、二つともあのバーンスタインのグルーヴィーでジャジーな交響曲。

まず、これらの曲にもうもう絶対な、それこそ根幹をなす、裏打ちのグルーヴが、奏者と多分指揮者にも取れていない(ラトルに関しては他のオケでナイスな演奏があるかも、なのですが)。特に管楽器全体が酷くて、トロンボーンの奏者は調子が悪かったのか、全くリズムにハマってこない。申し訳ないが、このリズムの掴みの悪さがクラシック音楽ならば、もう恥ずかしいから、バーンスタインやっちゃダメ。

他がよかったので、頭抱えちゃった。といいますか、バーンスタインの交響曲は、もうそれ専門のオケを組成する必要があるかも。2月15日の爆クラ! にNHK交響楽団で棒を振る、パーヴォ・ヤルヴィをゲストでお呼びするのですが(快挙!!!)そこで語るにあたってのいい体験になった次第。グルーヴといえば、アンコールの最後に演奏されたブラームスは、そのま真逆でもうもう、素晴らしいドイツ・クラシックの自在な揺れを堪能できたので、ホントこういうのは餅は餅屋なんだろうな、と。

花束をもらったラトルが客席に分け入るとその先には、なんと、メルケル首相のお姿が!!! とっさのことでびっくり。
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2017年12月30日土曜日

2017年12月30日

今から、ベルリンに旅立ちます。31日に着くなり、ベルリンフィルのシルベスターコンサート、サイモン・ラトル指揮を皮切りに、ほとんど毎晩、オペラかコンサートをブッキング。そして、思えば前回の時に、よもやのドアチェックで入場叶わずだった、クラブ・ベルクハイム(世界一のサウンドシステム)もこなすという欲張りスケジュールでございます。

お腹が空いて初めて入った空港回転寿司。外国の方で満員御礼ですが、結構、回転系では上位に入る旨さ。となりが出稼ぎロシア人ダンサーっぽい女性がだったのですが、「3点炙りもの」とか「平貝」とか、結構ツウな注文を日本語でしてましたぜ。

ルフトハンザだと、大抵ゲート110乗り場で、その横には私の羽田の実家たる「北海道キッチン」があるのですよ。で、今、いつものソフトクリームを食べているのですが、隣のカップルが味噌ラーメンを食べていて、その匂いがヤバい。ヤバすぎる!!!!

「ここでまた食ったら、ベルリンでどうなる?」ベルリン、結構、グルメ店多いんですよ。向こうで待ってる、リチャード・キャメロン&カーリンもグルメだし。

しかし、視線を外した先には「UDON」のデカイ看板がっ。うどんなら我慢できるが、UDONってさ、ものすごく美味しそうじゃないか!!(意味不明)

ここのテレビは、NHKワールドなんだが、紅白やっておらず。安室ちゃんはどうなってますかね。

ともあれ、皆さまよいお年を〜。



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